産後(産褥期)の生活と注意点
平成20年8月28日(木)放送原稿
産褥とは、分娩後身体・性器が妊娠前の状態に復帰、退縮する6~8週間を言い、
その女性を褥婦と言う。
【身体の変化】
1)全身の変化:
体温・・・・・産後3日位は体温上昇。その後平熱に。
体重・・・・・直後は5kg減少。その後分娩前体重の10%程度減少。
消化器・・・直後食欲低下。その後授乳により亢進。
泌尿器・・・初期は尿量増加。授乳開始により便秘になりやすい。
精神・・・・・内分泌に激変が起こり、更年期様症状出現し不安定になりやすい。
産褥3~4日に一過性の抑うつ状態になり2週間位で消失。
2)局所変化:
子宮・・・・正常の大きさに戻っていく。
分娩直後臍下3~4横指から分娩1日後は臍高。以後徐々に下降
悪露・・・・産後に子宮腔内から排出される分泌物。4~6週で停止
産後2~3日 赤色、8~14日 褐色、3~4週 黄色、5~6週 白色
に変化。感染に注意して、色が変化しない場合は子宮の回復が遅れて、
子宮復古不全という病気の可能性があります。
子宮頚部・会陰縫合部・・・産後5~6日以後は痛みも消失して、1ヶ月頃には完全に治る。
3)乳房の変化:
乳管の開通;
乳汁分泌・・・産後2日目ころまで初乳(黄色)
産後3~7日 移行乳(クリーム色)
その後 成乳 (白色)
4)産後の症状:
後陣痛・・・・産後4日頃まで子宮の収縮で痛い。経産婦に著明
創部痛・・・・裂傷部・切開部の痛み
乳房痛・・・・乳汁分泌量が哺乳量を上回ると乳房痛
恥骨結合離開・・・難産で疼痛
排尿障害・・膀胱の弛緩・麻痺・尿管浮腫で排尿障害。尿漏れ、
《分娩後の流れ》分娩終了⇒⇒2時間集中管理(カンガルーケア・弛緩性出血注意)
⇒⇒6~8時間で歩行⇒⇒産褥体操・授乳開始・退院指導⇒⇒退院
自宅では、産後2週間程度で軽い家事。4週間は十分な休息を(子宮脱防止)
(2008年08月02日更新)



