妊婦と薬について
平成21年1月29日(木)放送
妊娠中に服用した薬または、妊娠が判らず服用した薬の赤ちゃんに与える影響を考えると大変心配なことですが、服用した薬は、使用時期・使用期間・使用経路・使用薬によってその影響が異なり、薬が絶対に赤ちゃんに影響するとは言えません。
赤ちゃんの奇形は、薬を服用していなくても2%位と言われ、薬が原因の場合は
その1%と言われ10000人に2人という計算です。
一般に市販薬では絶対に赤ちゃんに影響するという薬は販売されていません。
【薬の赤ちゃんへの影響について】
1) 使用時期;妊娠時期と使用薬によって影響が出ます。
妊娠4週未満《無影響期》:薬剤の影響を受けた場合着床しない。妊娠しない。
妊娠4~7週《絶対過敏期》:胎児の器官形成期(中枢神経・心臓・消化器・四肢
など形成)に影響を受けやすい。
妊娠8~15週《相対過敏期》:器官形成がほぼ終了。性器の分化・口蓋閉鎖など
形成。慎重に服用。
妊娠16~分娩:胎児奇形の危険性の問題はない。胎盤を通過することで胎児に
影響。特に消炎鎮痛剤の服用
2) 使用期間;短期間の服用で影響が少ない。
慢性の病気で治療を続ける必要がある場合以外、頓服などが安全。
3) 使用量;多いほど危険性がある。
ビタミンA・魚介類(メチル水銀を含む大型魚・深海魚)
4) 使用経路;[内服薬・注射薬・坐薬]全身への影響があり慎重に
[外用薬・目薬・点鼻薬]通常の使用では安全
【催奇性とは】奇形の発生が起こること。
自然発生として、心臓奇形(心臓中隔欠損など)・口唇、口蓋裂・神経系障害(二分脊椎、水頭症など)が代表。
危険性の高い薬;つわりの治療に使われて発生したサリドマイドから注意され始めた。
乾癬治療薬(エトレチナート)、C型肝炎治療薬(リバビリン)抗凝固薬(ワルファリン)抗ガン剤、免疫抑制剤など、妊娠が判ったら服用中止。
【胎児毒】赤ちゃんの機能に悪い影響をすること。
妊娠末期の大量の睡眠薬;赤ちゃんが眠りがち
妊娠中期以後の消炎鎮痛剤(ボルタレン、モーラステープなど);新生児高血圧症
以上、妊娠中は決して薬を服用してはならない事はなく、例えばインフルエンザ
ワクチンは接種してください。その他は担当医と相談。妊娠してなければ、排卵前に薬を飲むようにし、それ以後なら妊娠しても大丈夫かを確認すること。
(2009年01月28日更新)



