思春期の女性に起こりやすい病気
平成21年9月24日放送
思春期とは、第2次性徴の始まる8,9才から18才までの小児期から成人に変化して
いく期間を言い、身体の変化として
①脂肪の蓄積
②乳房の発達③陰毛の発生などが認められる。
この時期は卵巣の働きが未熟なため、月経異常が多く、また感染症の頻度も高い。
1. 月経異常
① 無月経:原発性無月経・・18才を過ぎても月経が起こらないもの
続発性無月経・・月経が3ヶ月以上停止したもの
(ダイエット、スポーツなど)
② 月経前緊張症(PMS)・・月経の始まる1~2週間前に出現
(乳房の張り、吐き気、頭痛、浮腫など)
③ 月経困難症・・原発性と続発性に分けられ、多くは原発性で初経後2~3年たち
排卵周期が見られるようになって起こる。
続発性の中には子宮内膜症、クラミジア感染などによる骨盤内炎症などが
ある。
④ 月経不順:頻発月経・・初経があってから月経が不順な事が多く、
月経周期は正常では25~38日が、24日以内に起こり、貧血となる。
2. 思春期出血
・ 月経が通常通り始まるが、少量で長く続く。
・ 月経終了後数日してから出血する。
3. 性感染症(STD)
最近の中、高生の性交経験率の上昇によって感染率が高くなっている。
・ 性器クラミジア・・増加傾向、不妊症になる可能性があり。
・ 性器ヘルペス・・分娩時、児に感染し死に至ることもある。
・ 尖圭コンジローマ・・陰部にイボができる。
4. 貧血
朝食を抜くことによって、鉄欠乏性貧血になりやすい。
5. 思春期うつ
欧米では2~8%,我が国では5%位と言われ成人の頻度と変わらない。
小学校6年生頃より出現し、憂鬱で何をしても楽しくないなどの症状に注意。
6. 子宮頸ガン
・初交の若年化によって、HPV(人パピローマウイルス)が感染して発症。70%は免疫力
によって治癒するが、10年ぐらいしてガンになることがある。
・従来に比べ若年(特に20代)にガンが発症するようになり、初交があればガン健診の
必要がある。
・欧米では小学生から予防的にHPVワクチンを投与され始めている。
・日本では今年1年20,25,30,35,40才の女性に子宮ガン健診のクーポン券を配布し
ガン健診の啓蒙運動を行っているが、欧米のようにワクチンの投与はまだ治験が
終了した段階で、今後実施される予定ですが時期は未定です。
最後に性交経験率が高校生男子で37.3%,女子で45.6%と低年齢化しており、子宮頚ガン、性感染症予防の充分な啓蒙が必要と思います。
(2009年09月24日更新)



