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妊娠・出産コラム

西広島のドクター「志」の原点vol.39 17歳の私  西広島タイムス 10月30日号


西広島のドクター「志」の原点vol.39 17歳の私
医療
医療法人準和会
ひさまつ産婦人科医院院長 久松 和寛さん(62)

夢半ばの父の思いを引き継ぎ

 「医者になれよ」。
台湾人の父は常日ごろ、息子に言い続けた。
父は食べていくため、
中学校には進学せず医者だった親戚に奉公へ行った。
戦争に突入。
父は3000人に1人という難関を突破し、
海軍の士官候補生に。
衛生兵になり呉の海軍病院で勤務中に終戦。
父は医者にならず、知人と中華料理屋を開店。
半ばで破れた夢を息子に託した。
 小学生の時には、
台湾人ということだけでいじめを受けた。
「こいつらを見返してやる。負けんぞ」。
逆境が意地となり馬力になった。
 「カツ丼をおごるから」。
産婦人科の先輩の誘いに引かれ当直を共にした。
夜になり突然、お産が入った。
母親は初産で不安もあったのだろう。
無事に産まれたわが子に泣いて喜んでいた。
「おめでとうございます。
そう言えるのは産婦人科だけ」。
感動が内科医へと傾きかけていた心を揺さぶった。
開業して20年、9000人のお産に携わった。
産婦人科医を志した38年前。
その時と変わることのない生命の物語。
子どもが産まれた数だけ感動をもらった。
 核家族化が進み、
お姑さんとの同居が減っている。
妊娠中どうすればいいのか、
子どもの育て方を知らない親が増えていると感じる。
流産しかけたにもかかわらず旅行へ行く人も。
正しい知識を持ってほしい。
「いろんな所で啓蒙しなければ」。
妊婦が集えるような場所ができればと願う。
未来を約束された大切な宝物。
預かる身としての使命を感じている。

ダイエットに毎朝ウオーキング
「身体を動かすのが好きなんです」。中学・高校は陸上部で短距離に青春を燃やした。大学には陸上部がなく自ら立ち上げた。世はボーリングブーム。ボウリング場に通い詰め、須田開代子さんの本を読み研究。最高234のスコアを残す。いまはダイエットのため、ウオーキングが日課。お産に対応できるよう夜9時に寝て、朝3時に起床し、4時半に自宅を出発する毎日。一日一万歩を目安に1時間歩く。時には、はつかいち大橋まで足を伸ばすことも。橋から眺める朝日は、「すごくきれい。一度見た方が良いですよ」。約5年で、6kgの減量に成功した。早寝早起き、運動が健康の秘けつ。



(2009年10月28日更新)


 

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