無痛分娩
平成22年9月30日(木)放送
日本では、「お腹を痛めた赤ちゃん」「産みの苦しみ」などの慣用句があるようにお産は痛くて当たり前、陣痛に耐えることが美徳とする文化的土壌にあります。
無痛分娩とは、陣痛の鎮痛で完全無痛ではなく、鎮痛の程度は無痛から和痛まで調節。
【無痛分娩普及率】アメリカ:70%以上、ヨーロッパ:50%以上、日本:5%
【無痛分娩の適応】
1) 適している人:・陣痛の痛みや子宮収縮による心血管系への負担が好ましくない。
・ 骨盤位、多胎、妊娠高血圧症候群など帝王切開になるリスクが高い。
・ 分娩中に陣痛の痛みで全身硬直、興奮状態になった人。
2) 適していない人:・循環血液量減少(出血中や脱水)
・ 出血傾向(血液凝固、止血の異常) ・全身の感染症
・ 心疾患(大動脈弁狭窄AS、閉鎖性肥大型心筋症HOCM)
・ 神経疾患(多発性硬化症、脊椎疾患)
・ 無痛分娩を拒否
【無痛分娩の種類】
1) 全身麻酔 ①静脈麻酔
②吸入麻酔
2) 局所麻酔 ①神経ブロック
②脊椎麻酔
③硬膜外麻酔
【無痛分娩のメリット・デメリット】
メリット:・陣痛の痛みがない。・分娩時間が短縮。
・ 分娩時の体力の消耗を抑え産後の回復が早い。
・ 母体がリラックスすることで、赤ちゃんの酸欠が防げる。
デメリット:・費用が余分にかかる。
・ 陣痛促進剤や吸引分娩の可能性が高まる。
・ 帝王切開の経験がある場合には行えない。
【赤ちゃんへの影響】現在多くの施設で行っている硬膜外麻酔では、影響有りません。
【授乳への影響】現在の麻酔法で注入された麻酔剤では影響有りません。
「無痛分娩」について参考![]()
“TOKYO 産科麻酔チーム”をご覧下さい。
(2010年09月30日更新)



